• ブランディングについて
  • 「ブランド」と聞くと、大企業、高級な商品などを連想しがちですがそうではありません。ブランディングは、事業をする方にとって、とても重要なことでありながら、誤解され、あるいは疎かにされている現状があります。選択肢過剰な現代だからこそ、強化すべきは「ブランド」です。

ブレないコンセプト 変わらない味 岡崎喫茶店ゼロ

とある日無性に美味しい鉄板焼きナポリタンを食べたくなりネットで検索。
そこで食べログでヒットした愛知県岡崎市の喫茶店『Zero ゼロ』

そういえば、食べログ、グルナビが公正取引員会の調査が入るとの報道がありましたね。。。
販売代理店が『会費を払えば店の評価を上げる』などの営業などが横行してると。。。

便利でユーザーに支持されるサービスが、運営側の思惑によりその形を変えたときに生まれる事業モデルとしての精度欠落、販売スピードの鈍化。

よくある話です。

食べログのビジネスモデルは、私が社外取締役をさせていただいていた企業さまで2次代理店として販売していた商材です。その時感じたビジネスモデルとしての強み弱み。 話が逸れそうなので本内容はブランドマネージャーとしての視点で下記に投稿いたしました。

さぁ話を岡崎市の喫茶店『Zero ゼロ』に戻します。

変わらない味とコスパの高いメニュー

実はゼロはもう30年前 私が高校生時代(中退ですので在学は1年しかありませんが笑)の時に友人達に連れて行ってもらった地元では伝説な喫茶店です!

ヤンチャな先輩、他校の友人、仕事中に休憩!?に来ている営業マン、趣味を満喫しているバイカーさん達、色々な人種の方々でいつも店内いっぱいの人気店でした。

利用している皆が共通して『ゼロ』を選んでいた理由は恐らく

コスパが高く注文して必ず誰もが驚く圧倒的なボリューム

母の味を思い出す素朴でいながらも愛情ある味

いつでも気持ちよい女将さん

少なくても学生でお金のない僕等はお腹がすいたときは迷わずに『ゼロ』を選んでました。
スマホが普及してあの時代ポケベルを駆使して待ち合わせ場所としても活用させてもらってました(笑)

コスパが高く注文して必ず誰もが驚く圧倒的なボリューム

おかみさん達の愛情なのか?聞いたことは一度もないですが、注文した全てメニューが、お金のない子達やスポーツで頑張っている子達など、みんなに安くて、たらふくお腹いっぱいに食べなさいという気持ちがヒシヒシ伝わるボリュームです! 余程お腹が好いてないと食べきれません(笑)

母の味を思い出す素朴でいながらも愛情ある味

ボリュームもハンパないですが、味の方もたまらなく親近感があり裏切りのない味付け
素朴なのだが、給食や母親の、美味しく食べて欲しいという作り手の愛のようなものを感じます。
決して高級食材を使ってるわけではないのだが、僕等には最高な美味しんぼな料理でした。

いつでも気持ちよい女将さん

明らかに学校をサボっており未成年では認められてない僕ら素行に、愛情をもって色々注意してくれたり、たまには目をつぶって見守ってくれる表情、言葉、サービス。
あの時お金もなくぐーたらな僕らはいつも感謝感謝で、まさに憩いの場でした。
今で言うインフルエンサーではないですが、仲の良い友達に僕らの出来る最高のレビュー(口コミ)をお店で働いてもないのに、さも自分たちのお店のように自慢して発信してたのも思い出します。

30年近く経ち訪れた岡崎老舗喫茶『zero ゼロ』の今

若いころから大好きだった『zero ゼロ』に何故今突然訪れたというと、夕方や夜『Zero ゼロ』前を通ると駐車場に入る柵にロープがかかっており、おかみさんは高齢になり営業するのが大変になり閉店してしまったのかなぁーと勝手に解釈していました。

がしかし、実は現在は15時までの営業とのこと!
そりゃ夕方や夜お店の前を通ってもやってないですね汗

ここからは十数年ぶりに『zero ゼロ』を訪れ変わらないサービスに感動して、本サイトもご覧になっている店舗経営者の方々のヒントになればと思いブランド構築の観点から分析してみました。

『zero ゼロ』で見えたブランド構築

1.変わらないコンセプト

30年前から変わらないボリューム。そして受け継がれている味
しかも料金もほぼ変わらない価格帯。

月日が経てば通常メニュー構成も変わり、料金改定されるのが通常かと思います。
またトレンドの早い飲食業界です。 変わらないことが難しいほどです。

その中でメニューは全く30年前と変わらず、そして店内の雰囲気も変わらず、お客様の層も世代の幅が広い方々が来店されている。 正直奇跡に近い、別の表現をすると独自でいながら別格です。

しかし恐らく戦略的に経営されているのではないでしょう。
というか戦略という言葉が似合わない地域に根ずく愛されるお店です。
シンプルに想い(コンセプト)を大切に実直にされているのでしょう。
※ブランド構築の中でコンセプト/理念が一番大切であり、ターゲテイングや手法は変化してゆきます。

コンセプトとは

私が想うコンセプトは

『変わらないもの、揺るがないもの、立ち帰れるもの』です。

言葉で表現することは簡単ですが、上記3つは非常にコンセプト作りで核となるものです。

コンセプトはその思想&メッセージが、今後展開するビジネス/プロジェクトに対して、差別化(エクスターナル)&意思統一(インターナル)の基盤になります。

私がお付き合いさせていただいている成功している経営者、役員/幹部、プロジェクターリーダー etc…の方々は共通してコンセプトがはっきりしています。そしてブレません。
勇気のある行動、決断を日々地道にされております。

『zero ゼロ』で見えたコンセプトは

1.コストパフォーマンスを約束したメニュー群
2.媚びない営業形態、サービス
3.働いている人に存在感がある

1.コストパフォーマンスを約束したメニュー群

コストパフォーマンスを約束したメニュー群とは、SNSや他店の動向など『雑念』が多い中で『変わらないもの、揺るがないもの、立ち帰れるもの』がハッキリしていること。

企業では企業理念になり、店舗としてはお客様に約束できることです。
この約束したことを守るということは非常に難しいものですが、貫く事が結果的に遠回りをせずに目指すべき方向に向かい続けることになります。

2.媚びない営業形態、サービス

私が来店時に来店されているお客様からお店に2つの要望を耳にしました、
一つは、ボリューム満点のメニューですので食べきれない方が、お持ち帰りをしたいと要望。
もう一つはラストオーダー前ぎりぎりのオーダーを要望。

店員さんは2つとも凛としてお断りしてました。
なにげない会話ですが、私自身はこの凛として毅然にお断りしてるところにも共感しました。

何故ならお店をしている以上好きなこと、または楽しく自分達らしくいるべきです。
自分たちのしたいお店は何か? 自分たちの喜びは?
最低限の接客/サービスは当たり前ですが、媚びることとは違います。

現在SNSや様々なサイトなど、ユーザーの心無い発信により炎上や風評被害など起きる世の中です。
時として誤解や発信者の自分都合で発信をされてしまうことがあります。

その中でマスに向けたサービスではなく、顧客/リピーター(コア/パーソナル)に対して気持ちよいコミュニケーションや会話を大切にしている。

店舗側としてNGな事を理解いただき、ユーザー⇔店舗が対等である。

お客様の叶えられるわがままを叶え、叶えられないわがままは断る、
何故なら全てのわがままに応えていたら、大切なコンセプトを捻じ曲げる恐れがある。

所謂自己防衛・リスクヘッジです。

時として、店舗/企業はお客様を選びます。
とても大切な事と思います。

働き方改革、サービスが有り余る世の中で、振り回されるのではなく、軋轢を受けるのではなく、選別することも大切な作業と思います。

そして、その選択が結果的に働く人の環境、求めるべきお客様が残る環境となります。

3.働いている人に存在感がある

お店のスタッフ方々に笑顔があり、お客様と何気なく自然な会話がある。

お客様の一人で年配のおばあさんがいらしてました。

そのおばあさんは新聞読みながら、独り言のように何か話をされてました。
その独り言に店員さんは自然に対応し、まるで会話が成立しているようで、その光景を見たときデイサービスさながらの空気が流れており、『Zero ゼロ』は地域の憩いの場にもなっている場所なんだと感じました。

憩いの場には、居心地の良さというものが無ければ始まりません。
接客のある場所での、居心地の良さには必ず接客するスタッフの対応が鍵となります。

マニュアルにはないサービス、接客にはその人の人柄が出ます。

そして、人には相性があり、相性は働く環境にも重要なり仕事が継続できる環境となります。
集団、組織が健全であるには、自分ごとで働け、お店(企業)のために対価のみで縛り付けない喜びがあること。

『Zero ゼロ』には、そんな健全さがあり、スタッフの方々が生き生きし自然と存在感を発するお店なんだと感じました。私が来店した時に、残念なことにおかみさんはいらっしゃらなかったですが、おかみさんがいる時と変わらない空気が店内には流れてました。きっとおかみさんはスタッフの方々にも自然体で接してらしゃったのでしょう。

『Zero ゼロ』が大事にしている想い、サービスは恐らくこういう想いなんだろうなぁと、そして理念が継承されてる。

おこがましいですが私が想うブランド構築で、最も大切なコンセプトを体感でき素晴らしいお店に触れ貴重な経験になりました。

まとめ

今回のブランドマネージャーの視点は、たまたま昔から知っていた飲食店の『Zero ゼロ』さんでの体験から感じたブランド構築のポイントでした。

ブランド構築及び店舗運営・企業経営では、綺麗ごとばかり語っても何の成長、前進はありません。

事業は商い
売上より利益

この記事を書こうと思ったのは、私が鉄板ナポリタンを食べ、帰り際にお会計をすると時に驚いたことが理由です。

それはレジ横のその日の来店数を表す伝票数。

ハンパないです!
私も様々な業態の飲食店の販促物、WEB、ブランディングをして来ましたが、喫茶店のレベルでは考えられない伝票数です。

業務形態を変えずに、30年以上支持され、お客様に選ばれ続け存続して尚繁栄店である理由が必ずあるお店です。

是非一度ボリューム満点の料理をお楽しみください。
注文したメニューがテーブルに届いた瞬間笑えてきますよ( ´∀` )

『zero ゼロ』店舗情報

住所: 愛知県岡崎市鴨田町広元206地図
アクセス: 愛知環状鉄道/大門(愛知)駅 徒歩11分 (861m)
電話番号: 0564-22-2865
営業時間: 月~水,金~日 08:00~15:00
定休日: 毎週木曜日

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