• ブランディングについて
  • 「ブランド」と聞くと、大企業、高級な商品などを連想しがちですがそうではありません。ブランディングは、事業をする方にとって、とても重要なことでありながら、誤解され、あるいは疎かにされている現状があります。選択肢過剰な現代だからこそ、強化すべきは「ブランド」です。

そもそもブランドとは?

市場で消費者が購入できる準備が整ったとして、「商品ができた」とは言えても「ブランドができた」とは言えません。ブランドは市場に存在するのではなく、消費者の心の中にある状態を示すからです。ブランドは「消費者がこういう時はAを買う」と言うように、記憶と生活が結びついた状況を示します。
こういう場面を考えてみましょう。私がペットボトルのミネラルウォーターをコンビニで購入するケースです。⓵と⓶の購入経路を書いてみました。

⓵「ミネラルウォーターが飲みたい」と思ってコンビニへ入り、いろいろ見てからボルビックを買って店を出るケース
⓶「ボルビックが飲みたい」と思ってコンビニへ入り、ボルビックを買って店を出るケース

POSデータでは、ボルビックが1本売れたという事実に変わりはありません。しかし、ブランドという観点では随分違います。⓵は店頭に行ってから、どれにするか選んでいるので、私が比較対象にしているのは商品棚にあるすべてのミネラルウォーターです。そこで、知っている商品かどうか、値段はどうか、軟水か硬水かといった質はどうかなどについて瞬時に判断して選びます。きっと、条件はそれだけではないでしょう。景品が付いているので思わず選ぶ、急いでいたので一番手前を選ぶ、珍しいパッケージの商品を好奇心で選ぶことさえあり得ます。これに対して、⓶ではすでに私は選ぶものを決めているので、棚の前で探し、商品を見つけ、無造作にそれを持ってレジに行くでしょう。⓵と⓶には随分と違いがありますね。では、どちらがビジネスでは望ましいでしょうか?きっと後者の⓶でしょう。なぜなら、そこには私が前もってボルビックを指名しているからです。

お客様から指名のある商品、つまり『ブランド』は有難いものです。多くの企業はいつも「お客様に買ってもらうにはどうすればいいか」と苦心しているはずですから、特に何か働きかけをしなくても購入してもらえるのは、ちょっと大げさですが奇跡のように見えます。
お店に入る前に、私の頭の中にボルビックが意味を持って記憶されているかどうかが、ビジネスに大きな影響を及ぼすことになります。

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